2015年12月6日日曜日

はじめの一歩(時間を気にする課題)

現在中一の息子。
小学校6年生で、なんとか時計から時刻を読み取れるところまでこぎ着けた。

普通の子供は、
時計が読めるようになると、
それを生活の中で活かしていけるようになるのが普通だ。
時計がどういうものかわかっていて、
針が進んでいくこともわかっていて、
みんなが時間に合わせて生活していることをなんとなく知っているから。
しかし、息子のようなタイプの子供にとって、
時計が読めることと、
時計の意味が分かることとは全く別物だ。
多分、今でも朝のバスの時刻が毎日一定だなんて、
知らないはずだ。

言って聞かせたところで意味がわからない。
本人が理解する土壌ができるまで、お預けである。
・・・・・

6年生で時刻を読み取れるようになったとき、
私は、次の課題を設定した。
それは、
「○時になったら、お出かけしよう!」
「○時になったら、晩ご飯だ!」
そうやって、本人のモチベーションが高い活動で、
本人が時計を見て「あ、○時になった!」と気付くことができる。
そして、「○時になったよ。」と知らせることができる。
ということだ。
・・・・・

しかし、この課題はなかなか進まなかった。
モチベーションの高いことは、
今すぐにでもしたいし、
イライラしてしまう。
そのイライラが勝ってしまうので、
時計を気にするどころではなかった。

結局、時計と同時にタイマーでカウントダウンしなければ、
見通しがつかないので、イライラして大変なことになってしまった。
そうすると、結局タイマーしか見ていないという結果になる。

・・・・・
 
今日は、一日母子2人で過ごす暇な日であった。
午前中は散髪に行って、
その後大好きなお店に行ってランチをしよう、
という予定を2人で立てた。

そして帰宅したら、お昼の1時。
家に入ったけれど、すぐ
「お出かけしたい。車乗ってたこ焼き買いに行く。」
と言い出した。

正直、私も平日の疲れが取れていないし、
添削の仕事もMAXでやってきているのに何もできていないし、
どちらかをしなければ、という焦りもあった。

「じゃあ、2時になったらお出かけしよう。それまで自由時間。」
息子はそこそこ納得して、パソコンで遊び始めた。

同じ部屋で私も仕事をやり始める。
あーちょっと疲れた、横になろうとウトウトしていたら、

「お母さん、2時7分なった!」
と息子に告げられた。

時計をずっと見ていた訳ではないようだが、
それでも2時になったら出掛けられる、
時計を見たら2時を過ぎている、
ということが読み取れたようだ。

「よしよし、じゃあ車でお出かけに行こう!」

・・・・・

仕事で関わらせてもらっている高学年の児童。
担任の先生からは、
「時間を守ることができず、遅れてしまうので、
時間を守るように教えて下さい。」
と言われた。

「時間を気にかけられるように、何かされていることはありますか?」と尋ねたところ、

・このプリントは○時までにやりなさい。
・給食は、○時までに食べなさい。
と時計を近くに置いて指導してきた、とのこと。

そう、学校などの「ねばならない」場所だと、
結局こういう風にしか伝えられないのだ。
子供にとっては、時間を守ったところで特に良い結果も返ってくるわけでもない。

みんなと同じように遅れずできた!
恥ずかしくなかった!
そういう気持ちがしっかり芽生えていれば、効果はあると思う。
が、そうでなかった場合、効果があるだろうか?
私はないと思う。

・・・・・

息子も、いずれ約束の時間までに~をする、などという行動が取れると良いなと考えている。
今はまだ、時間を気にする活動は始まったばかり。
とりあえず、はじめの一歩は踏み出せた日になった。
のんびり母子で過ごすのも、悪くないかも。
いい日になったな♪

・・・・・

タカマミー

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